旧藪家住宅

千葉県指定有形文化財
 藪家はもと山武町板川で代々名主を務めてきたといい伝えられている旧家である。
 この住宅は、形式手法からみて十七世紀末期から十八世紀初期にかけて建設されたと推定さ
れ、規模は間口十間、奥行五間の茅葺寄棟造である。数度の改造はあるものの、主要構造部材
はよく残存している。江戸時代中期における当地方の上級農家の典型で、昭和六十二年・六十
三年度に芝山公園内の現在地に移築修理をした。
 この修理に伴い、建物は土間部が拡張された時期のほぼ十八世紀後期の姿に復原整備された
 五室から構成された間取りは土間から入って、押板・仏壇付きの十七畳半大の板敷きのチャ
ノマ、十畳敷きのザシキ、その奥に床の間を設けたオクノマと続き、裏手はナンド、ダイドコ
ロとなる。
 その他、ダイドコロの土間張出しや外回りの板戸二枚に明障子一枚などの閉鎖的な柱間装置
、正面の縁に設けられた出入口など、この地方における特色が残っている。
平成元年十一月二十八日    千葉県教育委員会、芝山町教育委員会
                                  現地案内板より
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