旧進藤家住宅は、建築後143年間進藤家によって維持・管理されてきましたが、この貴重
な文化財を後世に伝えるとともに、多くの人に利用されるようにと、平成2年(1990)に所有
者の進藤千鶴氏よろ袖ヶ浦市に寄贈されたものです。
この住宅は、上手となる質の高い部屋を4室備えていて、各部屋の意匠に差をもたせている
ことや、建築年代がはっきりしていて建築当初の姿をよくとどめていることなどから、江戸時
代の上層農家の生活様式を今に伝える貴重な建造物として、平成元年(1989)に袖ヶ浦市指定
文化財に指定されました。
進藤家は、代々農業を営み、江戸時代末期には知行主の御地方役(代官)をつとめた旧家で
す。この住宅の正面18.5m、側面9.5mという規模の大きさも、当時の同家の社会的地
位が反映されているものと理解されます。
進藤家には、この住宅が建築された弘化4年(1847)の普請帳が残されていたため、この住
宅の建築計画や資材調達の経緯なども知ることができました。
なお、建物の復元にあたり、明治初期に増築され、進藤家で「ショイン」とよばれていた部
屋もあわせて整備しました。 パンフレットより抜粋