柏市指定文化財 旧吉田家住宅
柏市指定文化財
旧吉田家住宅
場所;千葉県柏市花野井974-1
吉田家は村内の有力農民として代々明主の役を務め、文化2年(1805)からは醤油醸造業、天保2年(1831)からは穀物商を営み、在郷商人として成長していきます。また幕府の軍用馬育成のためこの地に開設されていた小金牧の管理にも関与し、江戸後期の文政9年(1826)から明治4年(1871)牧の廃止に至るまで、松ケ崎村吉野家、名戸ケ谷村木村家とともに牧の現地管理や運営を担う牧士(もくし)に任命され、士分格の地位が与えられました。このとき苗字帯刀(みょうじたいとう)が許されました。
明治以降の銅版画によると、横に長い広大な屋敷地の東半分を居宅、西半分を醤油の醸造工場として配置されてます。このうち柏市に寄贈されたのは屋敷地の東半部とその上に建つ諸建物です。
建造物調査、吉田家文書などから居宅と醤油醸造工場がおおむね天保年間から幕末、明治にかけて継続的に建設がすすめられた事があきらかになりました。現存する建造物のうち最も古いのが天保2年(1831)に建てられた長屋門、次いで同4年に向蔵、新蔵が建ちます。嘉永6年(1853)には、主屋の建て替えと新たに書院建設されます。その後、文久元年(1861)に書院庭園が完成し、慶応元年(1865)に新座敷と道具蔵が建てられています。明治以降は、書院裏の小座敷、主屋に帳場座敷などが増築されています。
旧吉田家は、醤油醸造工場の面影は見る事ができませんが屋敷林、庭園を含めた屋敷構え全体が今日まで良好に維持されています。さらに古文書などにより各建物の建築年代が詳細にわかることは全国的に見ても決して多くありません。
柏市では主要建物である主屋、書院、新座敷と長屋門、西門及び各種蔵(向蔵、新蔵、道具蔵、味噌蔵)計9棟を平成19年10月1日、市指定文化財に指定しました。 現地説明板より
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