上総博物館(千葉県木更津市)
木更津市指定文化財第20号 旧安西家住宅
旧安西家住宅は、市内草敷一八九番地に在った民家で所有者より寄贈を受け、移築復原したものです。この安西家は、江戸時代に組頭を勤めていた家柄で、その格式を住宅構造に伝えています。
現在の建物は、間口一三間、奥行五間で、向かって右側を居室部、左側を土間とした「直屋型」形式ですが、これは幕末に改造されたもので、旧状は安房・上総地方に多い「分棟型」形式と推定されています。しかし、その資料が得られず、旧状に復原するには至りませんでした
居室部の平面構成は、野田市にある「旧花野井家住宅(国指定文化財)」に類似し、配置は右手に座敷を並べ、土間寄りに「ひろま」を取り、奥に仏間と「なんど」を設けています。また正面と座敷側の軒を「せがい造り」にするなど共通点が多く認められます。一方、小屋組は扠首組とし、梁の二重構架法も、当地方の形式を踏襲しており見逃すことができません。
また座敷や「なんど」に中敷居をはめるほか、正面の格子窓の構えや、雨戸を取り入れていない構造など、江戸中期から後期の建築様式へ移行する過渡的な構造を多く残しています。
建築の規模 桁 行 23.96メートル
梁 間 8.36メートル
棟 高 7.95メートル
平面積 218.53平方メートル
昭和五十七年十月 木更津市教育委員会 現地案内板より
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